7.16はビデオプレスデー・三作品を上映

「山椒は小粒でもぴりりと辛い」。小さなビデオ制作グループ「ビデオプレス」は1989年に設立し、ことしで30年を迎えた。『人らしく生きよう−国労冬物語』はじめ労働・人権・環境などさまざまな作品を発表してきた。今回7月16日はたまたま2つの上映会(3本)が重なった。どれも今のニッポンがみえてくるドキュメンタリー。ぜひこの機会にご覧ください。上映後、制作者のトークがあります。→お問合せはこちら

渋谷アップリンク 2作品セットで上映します。7月1日よりオンライン受付開始 全席指定席 一般1800円・ユース1500円・シニア1100円

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三本の予告編(2分)

●『オキュパイ・シャンティ』7月16日(火)午前11時 渋谷アップリンク

『オキュパイ・シャンティ〜インドカレー店物語』2016年・43分

「解雇・お店閉鎖が通告されています。賃金が2年払われていません。助けてください」。2016年6月、この一枚の張り紙からシャンティのた たかいは始まった。インド・バングラデシュの人たちは「労働組合」を結成し、未払い賃金の支払いと雇用確保を求めて立ち上がった。マスコミ報道で有名に なった「インドカレー店」解雇事件。はたして、彼らはその後どうなったのか。密着取材した迫真のドキュメンタリー。外国人労働者問題を知るうえで必須の作品となった。

●『死んどるヒマはない−益永スミコ86歳』7月16日(火)午前11時 渋谷アップリンク

『死んどるヒマはない−益永スミコ86歳』2010年・68分

いま一番心配なのは憲法9条! 益永スミコさんは、1923年大分で生まれた。教育勅語で育ち「軍国少女」だった彼女は、助産婦として病院に勤務していた当時、多くの兵士を戦地に送りだした。戦後は食べることに追われ、社会のことを考えるゆとりもなかったが、47歳で労働組合を作ってから、本当の歴史を学び、どのように生きるかを学 んだ。それは「二度と戦争をしない」を基本に、平和な社会、人間が人間らしく生きられる社会を目指すことだった。その後、アムネスティの活動から死刑囚 の母にもなる。人権擁護、死刑廃止、憲法9条を守る運動などに献身的にかかわる益永さんは、86歳の今もひとりで街頭に立ち人々に呼びかけている。(なお、2018年4月益永スミコさんは94歳でなくなった)

●『非正規に尊厳を!メトロレディーブルース総集編』7月16日(火)午後7時 東京ボランティアセンター

『非正規に尊厳を!メトロレディーブルース総集編』2019年・55分

 東京メトロ売店には正社員と非正規の契約社員が一緒に働いている。仕事はまったく同じ、しかし非正規の賃金は正社員の約半分だ。何年勤めても退職金はゼロ。勤続10年で1000万円の格差が生まれる。1年契約更新で雇い止めの不安もあった。そんな中ユニオンをつくって立ち上がったシニアの女性売店員たち。みんな10年以上のベテランだ。この映画は、初めてのストライキから、会社との交渉、そして裁判提訴とつづく「メトロレディーたち」の5年のたたかいをドキュメントした。正義を求めた裁判所に裏切られ怒りの声を上げる彼女たち。シニア・シングル・非正規の女性たちの厳しい現実とホンネが見る者の心をゆさぶる。いま日本の働き手の4割は非正規、2千万人をこえた。「これはカースト制度、負けるわけにはいかない」。(*2019年高裁判決も加えた増補版)

●ビデオアクト上映会 午後6時半開場 参加費500円 上映後、出演者のメトロレディーたちのトークあり。